株式会社小杉湯

銭湯のクリエイティブディレクション

r e a d   m o r e

what

銭湯のクリエイティブディレクション

「株式会社小杉湯」の組織内外に対する文脈整理とそれに付随するアートディレクション/デザインをはじめ、対企業とのコラボレーションにおけるコンセプト立案、コピーライティング、デザイン制作までをお手伝いしています。東京は杉並区高円寺に構える昭和8年創業の老舗銭湯「小杉湯」。ミルク風呂やあつ湯と水風呂に交互に浸かる「温冷交代浴(通称:交互浴)」はここの代名詞です。そこの運営を担う株式会社小杉湯に、社内定例会と代表との定例会を週1回ずつ持ち、小杉湯をこの建物で続けていくために必要なこと、銭湯という文化をいかに続けていくかを一緒に考え、手を動かしています。

 

 

why

常連からつながった縁

きっかけは小杉湯3代目、平松佑介さんとの出会い。最初は、小杉湯の客とスタッフという関係性でした。

 

当時高円寺に住んでいた僕は、小杉湯のとなりにある会員制シェアスペース「小杉湯となり」の利用者でした。そこは特典で月に10枚銭湯券が使えるというのもあり、頻繁に小杉湯に通うように。そんな中、共通の知人がいたこともあり、ひょんなことから佑介さんに挨拶する機会に恵まれます。そこからトントン拍子で、小杉湯がはじめようとしていたメディア「ケの日のハレ」のロゴデザインを依頼いただいたのが、仕事として対面した最初の機会でした。

 

 

そこから度々話をする機会があり、「週に1回雑談をする」距離感に。夜中の21時ごろに僕の家に遊びに来て、缶ビールをあけながら、たわいもない話から真面目な銭湯よもやま話まで。その中でゆるゆると近況を聞くようなかたちではじまっていったのが「#あとは寝るだけ」プロジェクトでした。

 

 

 

 

#あとは寝るだけ」プロジェクトを経て、銭湯×クリエイティブのさまざまな可能性を感じることができました。銭湯体験をより一層豊かにできるかもしれないという期待はもちろんですが、銭湯という文化的でナラティブな環境にデザインを考えるあたまで向き合うことを、佑介さんはとても面白がってくれたのです。そこから「なにかもう少し貢献できる方法はありますか?」と僕から相談したのが株式会社小杉湯のコモンデザイナーとなるきっかけでした。

 

 

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膝を突き合わせておはなしをする

週に1度の3代目佑介さんとの「おはなし」は、関係の最初からつづく今も大切な時間です。僕が長野に移住してからは基本オンラインですが、月に1度は高円寺に行きリアルでおはなしする時間を作っています。銭湯の話、銭湯から横道にそれて関係のない話、それが結局最後は銭湯の話に戻ってくるような、雑談のようで雑談でない、でもちょっと雑談な時間はとてもいい時間です。

 

そこからさまざまな言葉が生まれたり、時にその場の勢いでロゴをつくってみたり。経営にかかわる話も、フランクに真剣に。同じ方向を向いて、むき合うよりもとなり合うように語らいます。

 

 

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企業との交点を見つける

対企業とのコラボレーションにおけるコンセプト立案、コピーライティング、デザイン制作までをお手伝いしています。

 

小杉湯には、態度とも言える「大切にしていること」がいくつかあります。それらが磁場のように機能するのか、小杉湯という環境には自ずと人が行き交い、そこから立ち上がった組織やコミュニティも少なくありません。それは対企業も同じで、さまざまなお誘いがあります。できる限りひとつひとつの体験を気持ちのいいものにしていくため、あくまでも「おふろを一緒に沸かす」意識で、小杉湯と企業の交点を見つけるようにイベントのコンセプトを考えています。

 

東京チェンソーズの湯では、水を通した森林とお風呂のつながりを「おかげさま」というメッセージでやさしく伝え、お風呂という日常的なアクションからは普段想像しないような「森」のことを考えるきっかけをつくりました。

 

 

 

photo|Taisei Matsuda

 

 

 

酒粕とホップぶろでは、大嶺酒造とRISE & WIN Brewing Co.の出会いを丁寧に紐解きながら、小杉湯の大切にしている「まちに根差す」という思いを重ねながら、UA BOTTLE SHOPの新商品『BEYOND THE SAKE』につなげました。

 

 

 

photo|Taisei Matsuda

 

 

 

「これでいい」からこそ、「これ が いい」の湯では、無印良品が大切にしているスタンスを小杉湯の視点から丁寧に咀嚼して、地域との連携を作っていく動きも。ここから無印良品西友荻窪店との連携が強くなり、実店舗に期間限定でブースもご用意いただきました。

 

 

 

 

photo|Taisei Matsuda

 

 

 

 

 

 

 

アルケバボウの「歩けば湯」ではクラシエが刊行するフリーマガジン「アルケバボウ」のコンセプトを小杉湯の「ケの日のハレ」というスタンスと重ねて再解釈。「まちを歩けば湯にあたる」というキーワードから、銭湯が小さな幸せであることを感じてもらいつつクラシエの商品につなげました。

 

 

 

 

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