僕のこと
神岡 真拓
株式会社オンフ 代表
デザインパートナー“ここち”主宰
株式会社小杉湯 コモンデザイナー
株式会社抽出舎 コモンデザイナー
株式会社銭湯ぐらし アートディレクター/デザイナー
埼玉県さいたま市生まれ。長野県諏訪市在住(2022年11月~)。デザイン系大学を卒業後、デザイン制作会社にてグラフィックデザイナーを経て2020年独立。ロゴデザインをはじめ、各種グラフィック、web、サイン計画などの「しるし」をつくり、「ここち」がうまれるまでをデザインできるように試みています。2021年より株式会社小杉湯と株式会社銭湯ぐらし、2023年より株式会社抽出舎に参画。2023年法人化、株式会社オンフ設立。
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このサイトに添えて
わかりづらさのその先に。
このサイトを訪れて「わかりづらいな」と思われた方もいるかもしれません。ごめんなさい。
そう思いながらも、このページまで辿り着いていただけたことが嬉しいです。ありがとうございます。長くなるかもしれませんが、このサイトをこの形でつくった理由を、今までを振り返りながらお話しさせてください。
この文章を書いている2023年2月現在で独立して丸3年が経とうとしています。忙しくさせていただき、先月にはひとり会社ではありますが“株式会社オンフ”の設立に至りました。本当にありがたいことです。今まで関わってくださった全ての人に感謝します。
最初はロゴデザインの依頼にはじまり、次第に展開物の制作まで担うようになり、トータルで「世界観」のデザインをお願いされることが増えていきました。ありがたいことに僕のことを人から人に紹介していただく機会に恵まれ、気づけば「依頼」が「相談」のようなものに変わっていきました。おもしろがるきもちを忘れずに、なるべく断らず、泳ぎつづけてきました。側から見たらそれは溺れかけているようにも見えたかもしれません。たしかにそれくらい自分自身に参っちゃうようなことも時々ありました。あまりにも自由形で泳ぐものだから、意図せず立ってしまう周囲の波を不快に感じた方もいるかもしれません。それでもこうやって、周りの方々に「こっちだよ」と言ってもらいながら、時にビート板も借りたりして、泳ぎつづけられていることが本当にしあわせです。ありがとうございます。
そんな僕が、もがくような中でも忘れずに意識し続けてきたことがあります。
それは「相手との交点を見つける」ということです。交点とはすなわち「共感するところ」です。相談いただく内容、お話しいただく思いに耳を傾けて、自分が日頃思うことと重ね合わせてひとつの交点を見つける。それを向き合う「態度」という形で大切にしながら、仕事をしてきました。その場面の「正解」というよりも、自分と相手でないとたどり着けなかったであろう再現性のない「答え」を出そうとするような感覚です。デザインする商品・企業・サービス・環境・行為が、そうやって価値観をまといながら、やがて誰かの価値になる。このサイトをこの形で立ち上げたのも、こうした「ここち」としての大切にしてきたことがあってのことです。
このサイトを立ち上げるにあたり、イノウマサヒロくんと加藤大雅くんに編集・ライティングという形で相談。今までの実績を「しるし」と称し、それと同列に「きもち」を並べる構成を決めていきました。30個近い「きもち」をふたりと対話しながら言葉にしてもらう時間は、何にも変え難いものでした。
デザインは、僕が大学の時から慕っている高木康平くんに相談。彼はイノウくんと大雅くんと3人で考えた構成に「本棚」というデザインアプローチを導いてくれました。エンジニアの河村恵彦くんに実装をお願いして、丁寧かつ大胆に形にしてもらい、完成しました。いい意味で雑多なtopページはまさに「ここち」を漂っているような感覚になります。みんな本当にありがとう。
このサイトは、たしかにわかりづらい部分もあるかもしれません。
でも、わかりづらいことを全てわかりやすくしようとすると、平たくなってしまう気がするのです。「目に見えるわかりやすさ」よりも、わかりづらさのその先にある「心が通うわかり合いやすさ」を大切にしました。読み切ろうとしなくても大丈夫です。どこか一部分でも伝われば、こんなに嬉しいことはありません。
ここち主宰 神岡 真拓
写真|田野 英知
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高木康平 webデザイナー
イノウ マサヒロ 編集者
加藤大雅 すく
河村恵彦 webエンジニア
長峯翔太 webエンジニア
藤原慶 フォトグラファー
折茂彰弘 クリエイティブディレクター
エン・ピツヲ レタリングアーティスト
平松佑介 小杉湯3代目
小山和裕 茶リスタ
大澤允之 プロデューサー